小松大谷、不合格者続出

今月1日に行われた小松大谷高(小松市)の一般入試で、受験生の7割超が不合格となっていたことが分かった。合格率は20%台とみられ、石川県内の私立高では異例の低水準となる。同校によると、1月の推薦入試の合格者のうち、公立高を受験せず同校へ進学するとした生徒が多かったため、一般の枠を例年より縮小した。ただ、そうした事情を知らず受験した中学3年生の多くが「滑り止め」を失った格好で、「本命」の公立高を見直す動きも出ている。

 

 小松大谷高の入試では、推薦を含む定員300人の枠に対し、受験者が1214人(前年度1243人)、倍率が4・05倍(同4・14倍)と例年並みだった。一方、合格者は計979人と前年の1160人から181人減り、合格率も80・6%と前年の93・3%から下がった。  同校は推薦、一般それぞれの受験者数や合格率を明らかにしていないが、学校側から説明を受けたとする南加賀の複数の中学校関係者によると、例年の一般入試では7~8割が合格するが、今年は300人超が受験して合格者は80人程度にとどまった。  小松大谷高の中島基隆教頭は北國新聞社の取材に対し「推薦合格者で定員の枠がほとんど埋まってしまい、一般入試で多数の不合格者を出す結果になったのは事実だ」と話した。受験者数や合格率は公立高の受験が終了した後に公開するという。  同校の推薦入試は、合格した場合に入学を確約する「専願推薦」と、公立高も受験する「併願推薦」の2種類がある。担当者によると、今回は併願で合格したにもかかわらず「公立高は受験しない」との意向を示した生徒が多く、推薦だけで定員の300人近くが埋まる見通しとなった。このため、一般合格者の数を絞らなければ定員オーバーとなる恐れがあり、枠の縮小を決めたという。   ●枠縮小「周知できなかった」  一般入試で不合格となった生徒の中学校や保護者からは「事前に教えてくれれば受験しなかった」などと学校の対応に不満の声も聞かれるが、中島教頭は「一般入試の出願が締め切られた後に判明したため、周知ができなかった」と説明。来年以降の入試制度について「何らかの対応を考えていかないといけない」と語った。  一方、不合格となった生徒の通う学校は対応に追われた。加賀市内の中学校では6日の小松大谷高の合格発表後、7、8日に保護者を交えた面談を実施し、同校長は「公立の志望校をどうするか悩んでいる生徒や保護者も多い」と明かした。  動揺は保護者にも広がっている。小松市内の40代母親は「学校も塾も『絶対大丈夫』と言っていたのに落ちてしまい、息子は自信を失ってしまった」と落胆。加賀市内の40代母親は「滑り止めがなくなったので、公立の志望校のランクを下げざるを得ない」と困惑した様子で話した。(ヤフー)

 

石川県では基本的に...

 

※まず私立を受験して合格をもらう(まあ、保険ですね)

 

※その上で、公立を受験して、そこで合格すれば、公立に進学

 

ってパターンが多いんですが、今回このことによって、「保険」がないまんま公立受験に望まなきゃならない生徒もいるってこと。偏差値50ぐらいの生徒でも落ちてるらしい。元々は偏差値30台でも合格するような学校で、だから学校も塾も「大丈夫」と言ってきたんだけど、まさかの展開だったわけで...。

 

対策は、※志望校がギリギリであれば、ランクを下げる(余裕のある生徒でも落ちることはあるので、油断はできない)※2次募集と言って、まだ受け付けてる(私立)学校はあるので、それも考えてみる、とかだそうですが、後者は金沢の学校になるので、「通えるのか?(特に加賀市だと)」ってことも考えた方が良いです。

 

いつも「努力!努力!」と言う塾関係者ですら、今回は「努力」や「自己責任」とは言わなかった。むしろ、小松大谷側を批判してるぐらい。

 

偏差値50ぐらいでも落ちてるようなら、明峰クラス(金沢で言えば、西ぐらいの生徒)でも落ちてるんでしょうね。

 

でも最近、あえて公立には行かないで(だから公立には願書は出さない、出しても欠席するとか)、私立を選ぶ生徒が出てきた、って話もありましたが。

 

※奥能登地区は、私立が元々ないのと(航空学園は学科が特殊なので)、その交通事情、過疎化の影響などから、基本的に公立が志願者ほぼ全員を受け入れています。輪島や飯田は以前は「進学校」とされたんですが、今は定員割れして、基本的に志願者は全員受け入れています。