冷戦時代、ロシアはまだソ連で、東側のリーダーだったわけです。NATOに対抗するワルシャワ条約機構っていうのもやっていたんですが、メンバーはアレな感じで、事実上ソ連一人で西側と向き合っていたような感じ。今はワルシャワ条約機構は解散、かつての加盟国はソ連(バルト三国除く)を除いて、全てがNATOに加盟していて、今回、ロシアから非友好国にも指定されたわけです。
その非友好国も、48あるからかなりあるように見えるんですが、実際は39はヨーロッパ関係の国だし、残りは※アメリカ※カナダ※オーストラリア※ニュージーランド※日本※韓国※台湾※シンガポール※ミクロネシアと、アジア諸国は4ヵ国のみ。他のアジア諸国はロシアとはズブズブってわけじゃないんでしょうが、エネルギーや食料(を生産するための肥料)の確保を考えれば、必要以上にロシアとは関係が悪くなりたくはないわけです。
欧米も、ノルドストリームを見れば、ウクライナをどう考えているのか、バレバレです。あれは天然ガスを抜き取る(他にもトラブルはあるそうですが)ウクライナを抜かすために作ったわけで、本当はウクライナなんてどうでも良かったんです。こちらもやはりロシアとの関係を重視したかった。まあ、別にヨーロッパがロシアからの資源購入をやめても、ノルウェーやアメリカの資源がどこまでもつか分からないし、ロシアの資源ならほしい国はいっぱいあります。だから中国やインド、ブラジルは曖昧な態度なんです(特に中国は微妙で、資源確保を考えたらロシアを利用したい、一方でかなりの距離をロシアと直接国境を接しているので、内心脅威でもあるでしょう。その辺りはフィンランドや東ヨーロッパと事情は似ているかも)。
ロシアにはダーチャっていう文化があって、資源も豊富、人口も変に多過ぎず少な過ぎずで、何だかんだでお付き合いしてくれる国もあるにはある、その一方で冷戦時代からまともな仲間はほとんどいなかった、そんな微妙な中で国内外の混乱とお付き合いしながら、何とかやってきたのがロシアです。そんな芸当は他の国ではできない。
日本の業者もこうやってロシア依存している側面がありますが、大丈夫なんでしょうか?