まともな議論なんてできない

防衛費の増額を巡り、岸田首相が1兆円強の財源を増税で充てる方針を示したことについて、11日のフジテレビ「日曜報道 THE PRIME」に出演した自民党佐藤正久元外務副大臣は、「防衛力の中身を説明する前に増税では順番が違う」などと苦言を呈した。(livedoor

 

何度も言っているように、単に防衛費を増やしても駄目で、例えば中国やロシアが「敵」なのなら、それらに対する依存を下げなきゃ駄目ですよ。それは今の「ウクライナとロシア」でも明らか。2014年の段階で、既に一部地域はウクライナ政府の手を離れていたのに、ダラダラと8年も引っ張ってきて、今の状態なんだから。結局、ドイツもフランスも、ロシアやその周辺地域に資源依存をしていたから、そういうことになったわけ。だけど、いまだに「インバウンド」なんて言っている辺り、そういう話はどこまで積極的なのかな?と...。

 

ちなみに、ネットや一般の人が議論してもまともな議論はできません。何故なら、一般の人は武器の性能なんて知らないから。自衛隊だって、※陸上※海上※航空と分かれていて、それぞれ専門分野は違うんです。おそらく日本で大事なのは、海上と航空で、あとは韓国や台湾(竹島尖閣諸島のことは一回置いといて)、ASEANミャンマーは...)、北米、オセアニア、インド辺りと海を封鎖すれば、中国はかなりのダメージを受けるっていう噂はありますが、ロシアには通じない。しかもロシアは兵糧攻めにはできない。ただそれにしても、ある程度は依存度を下げておかないと、日本にも大ダメージがあります。

 

何より、中国やロシアが破綻する前に、日本人の一人一人の生活が破綻します。だって、「袋代」「手数料」ですら、「もったいない」っていうんだもの...。まあ、グローバル化の悪いところっていうのは、相手の国の事情に振り回される割りに、どうにも対処できないっていうことです。「ゴーン容疑者」すら、いまだに確保できていない。原発も、結局はウランをはじめ、海外からの資源がないと建設・運用ができないんですが...。だから仕方がない部分はありますが、もう「インバウンド」なんて考え直した方が良いと思う。

 

まあ、そうは言っても、それでも本来は国民が関心を持って、こういう問題についても考えなきゃなんないのが「民主主義」なんですが...。

 

※もっとも、「報道の自由度」が低いはずの日本で、こんな話が出てくること自体、岸田さんの求心力が下がってるんだな、っていうこと。しかし岸田さんを追及する方(野党ばかりではなく、自民党や右派にもいるでしょう)も決して良い勢力ではない。今回は「中国の脅威」云々よりも、日本の政治のしがらみ云々っていう話の一環でしょう。