ニジェールとウラン(そしてロシア)

クーデターが起きた西アフリカのニジェールは、EU原子力発電所向けのウランの主要な供給元として知られている。このため、ウランのヨーロッパ諸国への供給が危機に瀕するのではないかという懸念が広がっている。 世界原子力協会によれば、ニジェールのウランの生産量は世界の5%程度と少ないが、ポリティコによれば、フランスは全体の15%をニジェールに依存しており、EUも20%以上をニジェールから調達しているという。 フィナンシャル・タイムズは7月31日、ニジェールの暫定軍事政権が、旧宗主国であるフランスへのウランの輸出をただちに停止すると述べたと報じた。 EU原子力機関のEuratom(ユーラトム、欧州原子力共同体)は8月1日のロイターの記事で、ニジェールがウランの供給を停止しても、EU原子力発電にただちにリスクはないとし、EUには原子力発電のためのウランの3年分の在庫があると付け加えた。 フランス政府の関係者も、ニジェールのクーデターが欧州のウラン供給に与える影響を否定している。関係者は1日のポリティコに対し、フランスは特定のサイトや企業、国のウランに依存しているわけではなく、ニジェールの状況は「フランスのウラン供給の安全保障に何のリスクももたらさない」と述べている。 ニジェール北部でウラン鉱山を運営するフランスの原子力企業オラノ社も、状況を注視しているが、今のところクーデターによるウラン供給への影響はないとアルジャジーラに語っている。 ユーラトムのデータによると、2022年のEUへのウランの供給量にニジェール産が占める割合は25.38%で、26.82%を占めたカザフスタンに次いで2位だった。3位は、カナダの21.99%だった。(ヤフー)

 

今のところ゛ただちに゛影響はないそうですが、結局、ウランも外国から買わなきゃいけないんだし、「エネルギーの自立」にはならない、ってこと。しかも、ヨーロッパは、「ロシアとウクライナ」だけじゃなく、こういう「アフリカの政情不安」っていう問題とも、向き合わなきゃいけないってこと。

 

更には、「オランダの天然ガスの減産」っていう問題も迫ってきている。どうも地盤沈下していて、それが天然ガスの採掘と関係がある、っていうんです。日本でも東京~千葉に天然ガスがあるらしいですが、本格的に操業しないのは、同じような問題が起きるから、でしょう。

 

日本でも、今の総理大臣は、前の総理大臣や、更にその前の総理大臣以上に、原発にご熱心らしいですが、※安全保障や※ウランの供給って問題を、どう考えてるんでしょうか?日本もロシアとは揉めてる国だし、スウェーデンフィンランドNATOに入ろうとしたり、実際に入ったところを見ると、やっぱりロシアを馬鹿にしてはいけないってことです。大したことない国なら、入る必要ないから。ウクライナ原発みたいに、ロシアに占領されたらどうなんの?

 

放射性廃棄物や被曝労働なんかもどうするんだろう?「フクシマ50」とか、どうなったの?