ウクライナを入れたくないアメリカ

(CNN) 米国のバイデン大統領はCNNの単独取材に答え、ウクライナ北大西洋条約機構NATO)加盟については、まだ準備が整っていないとし、NATOウクライナの加盟を検討できるようになるには、ロシアによるウクライナでの戦争を終結させる必要があるとの見方を示した。

 

バイデン氏はCNNに対し、ウクライナNATO加盟が近いとの議論について、時期尚早との見方を示した。だが、米国やNATO加盟国が、ウクライナのゼレンスキー大統領とウクライナに対して、ロシアとの戦争を終結させるために必要な安全保障と武器を供給し続けるとも述べた。 欧州への訪問を控えたバイデン氏は、リトアニアで開催されるNATO首脳会議では、ロシアによるウクライナ侵攻やウクライナNATO加盟が主要な議題になると述べた。 バイデン氏は、「わたしは、ウクライナNATO一家に加えるかどうかについて、NATO内で意見が一致しているとは思わない。今、現時点で、戦争のさなかに」と述べた。バイデン氏は、もしウクライナNATOに加盟した場合、NATOは加盟国の領土を隅々まで守るが、戦争が行われている場合、NATO加盟国全てがロシアと戦争状態になると説明した。 バイデン氏は、ゼレンスキー氏とウクライナNATO加盟について長時間におよぶ話し合いを行ったとし、ゼレンスキー氏に対しては、手続きが継続する間、米国はウクライナに安全保障と兵器を供与し続けると伝えたと明らかにした。(ヤフー)

 

ぶっちゃけ、ウクライナNATOに加盟させたくないんでしょう。だって加盟したら、戦争しなきゃいけなくなるから。西側のメディアは、いかにロシアが腐ってるのか?とコケにするような報道ばっかりやってますが、それでもやりたくないんです。アメリカは、「対テロ戦争」とやらでどうなったのか?と言ったら、タリバンの復活を許してしまった、っていう皮肉な結末になったんだし、そんなトラウマがある中で、ウクライナに手を出したいでしょうか?アメリカはもともとモンロー主義の国で、ヨーロッパとは距離を置きたいんだし、アメリカ自身が、「世界の警察官」でいられるような体力もないんです(そんなことも望んでいないし。資源獲得などは別としても)。

 

でも危険なのは、そんな状況で、アメリカが日本を利用しようとするんじゃないか?っていうこと。それにあの岸田だから、ほいほいと喜んでついていくでしょう。サミットにゼレンスキーが来たのも、「いざとなったら日本を利用する」のが目的です。いや、でもそういう動きっていうのも、別に岸田から始まったわけじゃなく、「自衛隊イラク派遣」とか、前からの動きだったんだと思います。

 

そもそも、NATOにしたって、本来はウクライナは、NATO加盟国ではないのだから、後方支援もする必要はないんです。しかし、何だかんだでヨーロッパはロシアが怖いから(エネルギー依存があるにしても)、アメリカにSOSを出したわけで。

 

2014年の段階で、既にウクライナの一部は、事実上ロシアに取られていたんだし、周りを見渡せば、※右はロシア※上はベラルーシ※下は沿ドニエストル※左はハンガリーと、ウクライナは四面楚歌な状態ではあるし、西側はもしウクライナに入るとすれば、クリミアやオデッサ辺りに拠点を置きたいんでしょうが、それも厳しい。ポーランドから入ると、ポーランドがどう言うか...。昔、ユーゴ紛争でも、ユーゴからの報復を恐れたイタリア国民が、NATOに反発したこともありました。