「吉田屋」と「ジャニーズ」「統一教会」報道それぞれ

報道対策アドバイザーとして、これまで多くの謝罪会見に関わってきた立場から言わせていただくと、今回の吉田屋の危機管理対応や謝罪会見は「成功」と評価していいのではないかと思っている。多くのメディアが本件をベタ記事扱いでしか報じていないのがその証左だ。  旧ジャニーズや旧統一教会のように連日報じられる「国内の大型不祥事ニュース」がない中で、500人以上の被害者がいて、しかも発生から1カ月以上経過してからの会見だ。ボロカスにつるし上げられてもおかしくないところをこれだけで済んだのは会見が「無難」に終わったことが大きい。危機管理の世界では、謝罪会見は「当日と翌朝報じられて終了」が理想とされているのだ。(ヤフー)

 

それ言ったら、(廃業することになったけど)「大滝観光流しそうめん」なんかは、「マスコミ対策」って意味では、「大成功」ですね。「吉田屋」以上にマスコミに叩かれていないし、このまま「消えていく」ことでしょう。

 

マスコミが叩かないのは、別に「(マスコミ対策に)成功」したんじゃなくて、単に「吉田屋」や「大滝観光流しそうめん」なんて叩いても、「面白くない」からだ。「吉田屋」は確かに全国展開してたが(あれ、「駅弁」って言えるのか?ドラッグストアで「駅弁」が買える、って...(笑))、「ジャニーズ」や「統一教会」ほど、メジャーな企業や団体とは思えない。そんな「よく分からない企業」を叩いても、視聴者や読者は、あっという間にそっぽ向きます。

 

「ジャニーズ」や「統一教会」は、確かにそれ自体は大きな力を持ってたし、マスコミも「忖度」してきた。しかし、何か「大きな出来事」があったとなれば、話は別。「手のひら返し」ってやつ。「統一教会」に至っては、そもそも安倍さんが狙われた理由も、「メジャーな政治家だった」からです。あんだけ報じられたのも、「メジャーな政治家だった」から。※知名度は高いけど※求心力がなくなったとあれば、マスコミの格好の餌食。「ジャニーズ」も、「ジュリー」や「ヒガシ」や「イノッチ」は、「ジャニー喜多川」や「メリー喜多川」のような「カリスマ性」もないんだろうし、自民党統一教会)も、最近は「岸田バッシング」が目立つけど、あれも事情は同じでしょう。最近やたらまた「経済対策」って言ってますが、あれらも、「(その結構な部分が)大企業や金持ちを優遇するだけ」っていう批判も余所であった。別に不思議じゃない、だって「貯蓄から投資へ」って言う人なんだから。

 

でも、欲張って手を広げ過ぎたら、最後はろくなことにならないのは確かみたいですね。「ほどほどにしとけば良いのに」ってほとんどの人は思うんでしょうが、何故かそれがまた、できなかったりもするんですよね。最近(実は昔から)、アメリカがあちこちの紛争に手を出さないのは、そういう理由もあるのかも...。もともと、アフガンとかイラク(の奥)なんて得意じゃないのに、手を出して、結果がアレ。某音楽プロデューサーが破綻したのもそれ。

 

あ、あと、「ジャニーズ」や「自民党」にも、「報道対策アドバイザー」っていないの?いるはずだよね?それでも叩かれたんなら、その「報道対策アドバイザー」は、何やってたの?って話。リストのことまでバレて(というか、大々的に報道されて)。いや、いたよね?「イベント会社」や「弁護士」が...。