「地震の影響」で「生徒が集まらない」のではなく、「金沢一極集中(と私立人気)」への前兆じゃないの?/「珠洲モデルの恒久仮設」

珠洲市の中学生」っていうと、そのほとんどが緑丘中学校っていうところの生徒なんだけど、その緑丘中学校について、今朝の北國に...

 

「3分の1以上が 金沢市の私立高校や公立高校に」っていう話が載ってて、やっぱり厳しいなあ...って思いました。まあ、「地震の影響」ってのもあるんでしょうが、実はこういう話って、今回突然始まったってわけでもなく、例えば去年の入試でも、隣の能登町の松波中学校っていうところでは、卒業生30人に対して、少なくとも7人が「中学卒業と同時に地元を離れた」ようです。「アクタス」っていう雑誌があるんだけど、それの2023年9月号を見れば分かります。

 

しかも「生徒が集まらなかった」のは、何も能登地区だけじゃなく、加賀市小松市金沢市の公立高校でも、そういう学校、たくさんあります。おそらく、能登地区や加賀市小松市辺りでは、「地元よりも、金沢」っていう考えが強まってきてはいるんだろうし、金沢市金沢市で、「私立なら私立で良い」っていう考えが強まってきてるのかもしれません。前は、「私立は公立の滑り止め」っていうイメージがあったらしいですが。でもまあ、それでも一応公立にも、願書は出すって生徒も多いんでしょうが、入試当日、来ない生徒も結構いるそうです。学校によっては、何十人と欠席者が出るそうです。だから実際の倍率はもっと低いと。

 

今は学校関係の話で書きましたが、これは学校関係に限った話ではないと思うし、「能登の復興」って言いますが、それをするのなら、「地震」のことだけじゃなく、「金沢一極集中」みたいな、「地震」以外の理由もセットで考えなきゃいけないわけ。ただ、その金沢でさえが、最近は人口が減りつつある、っていうか、曲がり角なんじゃないか?っていう話もあります。

 

「松波」って言えば、能登町の人が、その松波~鵜飼まで車で走ったんだそうです。その時の動画がネットで公開されたんですが、まあ、酷い。特に南黒丸~鵜飼。道の両脇、家や納屋がバタバタと倒れてる。建ってる家も「赤紙」だったり。あれはやっぱり、津波というか、もう地震の段階でやられてたんですよね。「地震発生時の動画」っての見れば、それが分かる。そんな中で、その北國に「珠洲モデルの恒久仮設」って記事があって、2年が過ぎても、本人が「いたい」と希望すれば、ずっといることができる、そんな仮設も良いんじゃないのか?っていう話だったんだけど、僕もそれは一つの案としては良いと思います。もちろん、そうするのなら、それ相応の作りにしなきゃならないって話なんですが、もう一つ。その場合、希望者全員が入れるようにしなきゃいけないってこと。もし「入れる人」「入れない人」ってのが出てきたら、必ず「不平」が出てくるし、これは珠洲市ではないけど、ある避難所では「避難者の不平」ってのを理由に、怒号が飛び交うような場面ももうあったっていう話。「地元にはいたいけど、前みたいな家は建てられない」っていう人向きでしょう。できれば、駐車場や家庭菜園も、付けてあげてほしいです。