「処理水」と日本、そして中国

あの「処理水」が安全かどうかはともかく...。

 

岸田さんが総理になるって決まった時に、「安倍さんの時よりはリベラルな社会になる」って思った人がいたらしいですが、実際は、今回の「処理水」の問題一つ見ても違うようです。結局、「一度始まったらやめられない」ってやつ。岸田さんは、「(国民や現場の)声を聞く」ことが「売り」の一つらしいですが、今回の「処理水」でも、お世辞にも、地元や漁業関係者ときちんと「対話」できたとは言えないし、「処理水」に限らず、「マイナンバーカード(マイナ保険証)のごり押し」でも、「声を聞く」ことができていないんじゃない?他の議員も、「海外視察」なんかよりも、国内に見て回らないといけない場所、たくさんあるんじゃない?

 

あと「中国」ってキーワード。何故こんなにやたらめったら登場するのか?っていうと、その方が読者や視聴者の食い付きが良いんじゃないか?と(ネットも含めた)メディアの人が思っているから。あの「紙製品の買い占め」だって、「中国」ってキーワードに反応した部分も大きいんでしょう(実際は、中国は何の関係もないんですが)。それにそんなに「危ない国」なら、もうこれを機に、別の販路を見付けるとか、そういう対策も必要なんじゃないの?だけどそういう声はほとんど挙がってこない。何故なら、「中国の代わりになる国」ってほぼないからです。欧米はあれ以上物は買えないし、インドは中国以上に貧乏で(格差はあるけど)、政情不安だから。「物を作らせる」っていう観点から言っても、インドも「密造酒」とか、決して衛生的な国ではないから中国の代わりにはならない。

 

でも、今回の「処理水」の問題一つ見ても、原発産業が追い詰められてるのは確かだし、他にも、※放射性廃棄物や※被曝労働って問題もあるし、いずれは行き詰まる運命だったんです。